中古業務用キッチンを購入する時に気を付けなければいけない3つのポイント

中古厨房機器を検討する事で賢くコストカット

飲食店の開業費用で大きく降り掛かってくるのは厨房機器費用ではないでしょうか。15坪ほどの店舗なら200万円程の代金が必要になると考えられています。
初めて出店する場合などは、内装費や物件の保証金などで、予想以上に費用がかかってくるものです。

そのため少しでも安い厨房機器で揃えられればと考えている方も多いと思います。
そんな時、中古の厨房機器を選ぶことで初期費用の大幅ダウンが見込めますので、選択肢としてはよく選ばれる方法のひとつです。

しかし、大幅なコストダウンなどのメリットばかりではなく、気を付けなければいけない3つのデメリットもあります。

故障してしまうリスクが新品よりも高い

コストを下げられる中古の厨房機器ですが、故障してしまうリスクももちろん新品よりは高くなってしまいます。その為にしっかりした知識に基いて選定する必要があります。

故障してしまうリスクを最小限に抑える為には、保証があるものを選ぶと良いでしょう。保証があれば不具合や故障してしまった時にしっかりと対応して貰えるので、故障のデメリットを大幅に下げる事が出来ます。
この点についてはデメリットだけではありません。

中古厨房機器でも割と新しい物もあります

中古厨房機器と言っても割と新しい物も売りに出されていたりします。それは、飲食店の閉店率が、2年で50パーセント近くになる為、厨房機器も割と新しい状態で買取りされているのも事実です。
飲食店の厨房機器が大体10年前後での買い替えが１つの指標となっているため、まだまだ使える状態のものが多いといえるのです。

故障してしまうデメリットはありますが、安く良いものを仕入れて、しっかりとコストカットを狙えるのも魅力の１つです。その為にも、保証があるものを選んだ上で、現品の確認もしっかり行って頂きたいと思います。

購入の際には現品の確認をするべき

現品を確認するポイントとして、新規開業するという事で傷や使用感の少ない綺麗な物を選びたいという思いも当然ありますが、中古機器ならではの事情もあります。
中古厨房機器の多くは店前までの配送という方法を取っている中古厨房機器の販売業者さんも多くいらっしゃるので、配置や取り付けはお店の方自身でやって頂く場合が多いのです。
その為、専門業者では無い人間が設置を行う最中に、どうしても傷や使用感が出てきますので、あまり神経質に選ばなくてもよいかもしれません。

寸法の確認はキッチン内だけではない

キッチン内はしっかりと寸法を図って、収まりを考えて購入されていると思いますが、今一度、搬入経路の確認を行なって頂き、どの様に搬入すれば収まるのかも考えてみて下さい。

よくあるケースとして、キッチン内には収まる様に考えて購入を決めたが、搬入経路を考えていなかった為、最悪の場合入らなかったという事もあります。

その為に、お店の前からキッチン内までの搬入経路で、障害になりそうな場所の寸法確認も行なっておくとスムーズに設置が出来ますので、必ず考えて頂きたいポイントです。

また、お店の中まで運ぶのは、従業員の手によって運ぶ場合と、内装屋さん等が別料金で設置まで行なってくれる場合があります。従業員の手によって搬入、設置となりますと何人かで搬入されると思いますが、万が一運んでいる途中で落として故障しまったという事態を考えると、なるべくなら別料金が発生してでも業者の方にお願いした方が良いかもしれません。

また、電気やガスの規格が合わない為に、取り付けが出来ないというトラブルもあります。こんな事がない様に、購入を考えている厨房機器が設置出来る物なのかを搬入経路と共にチェックしましょう。

せっかく購入したけど、搬入経路を考慮しておらず、返品処理後、別の機器を購入というタイムロスのためにオープンが遅れてしまってはいけません。

代替えが出来るのかどうか

様々な種類がある中古厨房機器の中には、故障や機器トラブルがあった時、すぐに同じ物が代替え出来るかどうかも大きな選定ポイントになります。
展示品や未使用の中古品もありますが、毎日の様に使っていた中古厨房機器がほとんどなので、故障してしまう場合も想定に入れておかなければいけません。

万が一故障をしてしまった時に良く流通しているものなら、代替えもし易いのですが、1点ものや、既に製造中止になっているものを購入しようとしている時には注意が必要です。

その様な事態の早期発見の為にも、冷蔵庫なら設置をしてすぐに動作確認を行う事をおすすめします。しっかりと表示温度の通り冷蔵庫内が冷えているのか、変な音はしていないかなど、早い段階で調べておく事で、対応もスムーズに行えます。